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滑舌がわるいかも!? のご相談

更新日:2024年3月10日

子どもの「滑舌・発音」がわるい、なんだか違う!?

どんなときに このようなことを思われますか。


よくある相談は次のような感じです。


・先生が「てんてい」、学校が「だっとう」のように 幼い感じがある

・「き」「し」などが「ヒ」に聞こえる、息がもれるような音がする

・「男の子」を「おことのこ」など言い間違いが多い

・発音が全体的に はっきりしない、聞き取りにくい


幼児〜児童の発音の育ち

まずは 発音の発達について考えみましょう。

発音の育ちには、およその順番があります。もちろん個人差があり目安です。

発音育ち図は 90%のお子さんが正しく言える年齢代 をまとめたものです


幼児や児童 日本語 発音の発達 
図1.子どもの発音のそだち

2歳前後  母音「あいうえお」がはっきり言えるようになります


3歳〜4歳代 マ行、パ・バ行、カ行・ガ行、ナ行など、単語にたくさん含まれる音を習得します。子どもが正しく発音できる単語が増え、大人は子どもが言っていることが理解しやすくなります。


6歳を超えると、「サ行、ザ行、ツ」など難しい発音が完成する子どももいます。これらの音は、上前歯の裏付近で 舌の先で絶妙な隙間を作ってでる音です。隙間を作る舌の絶妙なコントロール、息の出し方が重要です。

このような絶妙なコントロールが急に出来ることはありません。

舌の動きや発音に使う筋肉の発達が重要です。よく噛んで食べる、ストローで吸う、うがいをする、など 日々の生活で育っていきます。



さて「滑舌・発音の相談」の話 に戻ります。


① 学校が「だっとう」、先生が「てんてい」

未熟構音といわれます。

学校が「だっとう」は、カ・ガ行が タ・ダ行になっています。


カ・ガ行は、舌の奥の方が 盛り上ってでる音です。舌の動きが未熟で、舌の盛り上がりが足りないため、タ行になってしまうと考えられます。


カ・ガ行は3歳代で90%のお子さんが完成する音です。自然に治ることが多いですが、4歳になってもカ行がタ行の音になってしまうのであれば、練習の必要性を考えてみるとよいと思います。


②「き」「し」などが「ヒ」に聞こえる、息がもれるような音がする

側音化構音といわれます。

「き」「し」など イ列の音が「ヒ」っぽいような、息がもれるような音に聞こえます。


これは舌のクセによるものです。舌が 左右どちらかに傾けるクセができてしまい、息の通り道がズレてしまうことによって起きます。


側音化構音は、自然に修正されていくことは難しいされています。


大人の方でもこのような発音をされる方もいます。少し根気はいりますが、練習で治るものです。


コミュニケーションは取れるので、生活する上で困ることはありません。必ず治さないといけないものでありませんが、聞き取りにくさが残ります。


側音化構音 舌のクセ
図2.側音化構音のベロ


③「男の子」を「おことのこ」など言い間違いが多い

5歳をすぎても、言い間違いが多い場合、「音韻いしきのチカラが弱い」のかもしれません。音韻いしきとは、単語の1音1音を聞き取るチカラ、音を操作するチカラです。

発音やひらがな学習に必要なチカラの一つです。練習で音韻いしきが向上します。


④発音が全体的に はっきりしない、聞き取りにくい

「音韻いしき のチカラが弱い」、「課題が重複している」、「器質的な課題が かくれている」、「ベロや唇の 動きの弱い」など さまざまな原因が考えられます。

おかしいな、心配だなー と思った際に、専門家への相談を 考えてみてください


いつ相談したらいいの

保護者の思いは「小学校に入学する頃には正しい発音になっていて欲しい」と思いますよね。言語聴覚士も「就学までに日本語の音をすべて発音できる」ことを目安に考えています。

年長さんになったら、言語聴覚士や「ことばの教室」などに相談することをお勧めします。

発音以外にも ことばについて ご心配なことがあれば、年長まで待たずに ご相談されてくださいね。


言語聴覚士の個別レッスンでは

構音検査を行い、発音が正しい音、苦手な音を見つけます。唇や舌の動きを観察し、音を誤る理由を見つけます。発音レッスンはお子様にとっては、苦手なところの練習になります。

お子様への発音レッスンは、ゲームの雰囲気で楽しくできるよう心がけています。

子どもの発音や滑舌がわるいかも!? と 気になった時は、いつでもご相談ください。








 
 
 

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