ことばの悩み、小学生〜高校生はどこにいくの?
- ことまる
- 2023年12月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年5月6日

言語聴覚士ってどこにいるの?
言語聴覚士(ST)の多くは、
児童発達支援センターと言われる、地域の中核的な療育支援施設に所属しています。
言語聴覚士は、保護者との対話や援助・助言を通じて、特に専門的な療育を期待されています。
センターでの専門的な療育は、主に0歳〜年長児を対象しています。一部の地域では高校生まで対象としている施設もありますが、その数は限られています。
どうして、0歳〜年長児までなのか
理由は主に2つ考えられます
・幼児期における療育が 発達の伸びを期待できるとされているから
・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、小児の専門療育を行うプロフェッショナルが少ない現状が影響しています

小学生 以降では 授業があるから大丈夫なの?
小学生になると、
読み書きや文章の理解、できごとの説明など、新たなスキル や コミュニケーション能力が必要です。
小学生以降も、もちろん幼児期に培ったことばの力を基礎として発展します。
幼児期と比較にならないほど、ことばを扱う機会が圧倒的に増えます。
苦手なお子さんにとっては、「授業があるから大丈夫」ということはありません。
・ひらがなの読み書きの誤りが多い
・音読みが苦手で、授業で当てられるのがこわい
・トラブルが起きて、出来事を説明がうまくできない
・国語がぜんぜんわからない
など あげればキリがありませんが、顕著な困難さを示すお子さんがいます。

また、発音や吃音に悩みがあっても、学校でなかなか対応できないこともあります。
就学後のコミュニケーションの基盤は ことばであり、多くの生徒が学校や日常生活で課題に直面していることが想像できます。
小学生 以降だと「ことばのチカラ」は 伸びないの?
そんなことはありません!
小学生でも高校生も、ことばのチカラは向上します。
ことばの発達には、関係するチカラが様々あり、そのチカラには凸凹があり複雑です。それらに対応するには、子ども 一人 ひとりに合わせた サポートが必要です。
また、特別支援学校に在籍する生徒は、個別に対応する必要があるにもかかわらず、個別のサポートが不足している状況です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの必要な専門職が学校に常駐し、個別に対応できる体制が理想的といえます。
小学生、中学生、高校生はどこにいけばいいの?
放課後等デイサービスで、ことばの個別レッスンを行なっている事業所が存在します。しかし、小学生以上で専門療育を受けられる場所は限られています。
そして、放課後等デイサービスで働く言語聴覚士は少ないです。
また、受給者証を取得した方が対象であり、受給者証をお持ちでない方は取得する必要があります。
病院にも言語聴覚士がいます。病院は医療保険が使えるので、受給者証を申請する必要はありません。しかし、療育をする病院がほぼない、放課後の時間は外来診療・療育をやっていない、上限回数があるなど、継続して訓練やレッスンを受けるには難しいことが多いでしょう。
幼児では受けれたのに、小学生になると行けるところがない!
小学生、中学生、高校生は、どこで 専門的な個別サポートを受けることができるのでしょか。
ことまるの地域では、本当に数少ないようです。言語聴覚士が対応できる病院、放課後等デイサービスで10箇所もないんじゃないかなと思います。
そんな現状と保護者の思いから、ことばの相談ことまるを土日に開室しています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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